真冬のホイールメンテナンスで「本当に」気を付けたいこと

真冬のホイールメンテナンスで「本当に」気を付けたいこと

2026年が始まりました。
真冬のホイールメンテナンスは、冬期運行において見落とされがちな重要なポイントのひとつです。冬本番となり、道路環境や車両を取り巻く条件が一段と厳しくなる中、冬期の運行では、積雪や路面凍結などによる大きな輸送リスクだけではなく、車体に関してのダメージも見過ごせない影響が出る事も注意が必要です。この時期車体は「濡れる → 凍る → 溶ける」を短時間に繰り返され各部にその影響を受けます。

本記事では、真冬の運行に於けるホイールに関するトラブルと、その予防策について解説いたします。

真冬のホイールメンテナンスで注意したい、見えない侵入物による隙間

1:凍結防止剤や融雪剤などの凍結・再凍結がホイール周りに与える影響

真冬の路面は凍結防止剤や融雪剤などがホイールに影響を与えます。
特に、下記部分は外観上の変化がわかりにくく、影響が見過ごされやすい箇所です。

・ホイールナット座面、
・ハブあたり面(インロー部含む)
・スタッドボルト全体
・バルブ周辺

これらの部位に侵入した水分や融雪剤等は、氷点下で凍結し、走行中は摩擦熱で溶ける、といった状態を繰り返します。
この凍結と融解の繰り返しによって、ホイールの締結部分に、目には見えないごくわずかな隙間が生じることがあります。 現場では、トルク値自体は規定内であるにもかかわらず、走行初期の異音や微振動が発生する事が有ります。
こうした症状は、必ずしも重大な不具合をすぐに生じさせるものでは有りませんが、真冬特有の環境下で起こりやすい現象のひとつと考えられます

2:アルミホイール特有の温度変化と冬季環境

アルミホイールは、鉄製ホイールと比較して熱伝導率が非常に高い素材です。
そのため、外気温の変化や走行による発熱の影響を受けやすく、ホイールの温度が短時間で上下しやすい特性があります。※1

アルミは熱移動が速いため、この凍結と融解のサイクルが鉄製ホイールよりも頻繁に起こりやすく、結果として融雪剤に含まれる塩分等が付着・残留しやすい環境が生じます。
こうした条件が重なる冬季の使用環境では、見えない部分から劣化が進行する可能性があるため、定期的な洗浄と状態確認が重要です。

ホイールのエアバルブについても同様で凍結防止剤などの侵入の影響が有るため、非水溶性のグリース(当社フレリューブ等)をエアバルブのOリング部やバルブホール円筒内に適量塗布することをおすすめします。 これはバルブのシール性を高め、塩分・水分の侵入を防ぐ効果があります。


  グリース



3:融雪剤対策は洗浄後の確認がカギ

洗浄後の乾燥後に現れる白い粉やざらつきは、融雪剤成分が残留している可能性があります。現場では、きれいに見えるホイールであっても、ナット座面や飾り穴の裏側に融雪剤残留成分が残っているケースが見受けられることがあります。洗浄後の状態確認を行うことで、トラブルの予防につながります。

4:真冬の点検は春先トラブルの予防策

真冬のホイールメンテナンスでは、大きな作業よりも、日常的な点検と清掃の積み重ねがトラブル予防につながります。
路面状況の影響により、振動や異音といった症状が表面化しにくい季節です。

一方で、春先に発生するトラブルを振り返ると、原因が冬季に生じた微細な変化に起因しているケースも少なくありません。冬の点検は、その場限りの対応ではなく、春以降の安定した運行を支える重要な工程といえます。

冬期道路の状況や注意点については、気象庁が提供する冬期道路・気象情報で確認できます(雪・路面凍結・注意報など)是非参考にしてみて下さい。
※詳しくはこちら(※冬期道路情報)
https://www.jma.go.jp/bosai/realtimerad/contents/winter.htm


※1 一般社団法人 日本アルミニウム協会
「アルミニウムとは|代表的な性質」
アルミニウムが熱をよく伝える・軽くて加工性が高い・特有の物性を持つ金属であることなどがわかりやすく説明されています。
https://www.aluminum.or.jp/aluminumtoha/khon9.html


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