[導入事例 ]  美野里運送倉庫株式会社   DURA-BRIGHT®  

[導入事例 ]  美野里運送倉庫株式会社 DURA-BRIGHT®  

メンテナンスを洗車レベルに

-DURA-BRIGHT導入で経営基盤と現場力を強化-

長年にわたる物流品質向上への取り組み

美野里運送倉庫株式会社は、茨城県を中心として関東圏でサービスを展開する総合物流企業です。同社は現在、一般貨物からチルド・冷凍輸送まで対応する約200台の輸送車両を保有し、多種多様な車種構成により、食品・工業製品・生活物資など多岐にわたる分野で確かな実績を重ねてきました。また、輸送品質と安全性を維持しつつ、現場の働きやすさを追求する運行体制を長年にわたり構築しています。約40数年前より、同社はAlcoa®WheelsのJIS規格アルミホイールを導入し、積載効率や燃費、熱対策といった実運用の価値を追求してきました。ISO規格への移行後は、車両や運用ルールの高度化に応じて、メンテナンス工数の削減と品質の均一化が新たな課題となりました。

「2024年問題」により業務効率化が課題に

2024年4月、働き方改革関連法の改正により、自動車運転業務における時間外労働の上限規制が厳格適用されました。同社においても、この法改正への対応は喫緊の課題でした。限られた労働時間の中で、従来と同等以上のサービス品質を維持し、顧客からの信頼を守り続けるためには、あらゆる業務プロセスにおける効率化が不可欠でした。中でも、ホイール磨きを含む洗車作業は、丁寧に行えば1台当たり数時間を要します。約200台という保有車両数を考えれば、その時間は膨大なものとなります。同社が注目したのは、日常業務の中で見過ごされがちな車両メンテナンス業務の効率化でした。とりわけ洗車作業に要する時間の削減が、重要な改善点のひとつとして浮上しました。

水洗いや、中性洗剤だけで輝きを維持 
ー 導入検討の契機に

長年にわたりAlcoa Wheelsを使用してきた同社が、次のステップとしてDura-Brightの採用を検討する契機となったのは、ボルボの大型車両の導入でした。この車両にはDura-Brightが純正ホイールとして装備されており、その性能を実際に確認したことが導入検討のきっかけとなりました。


従来のアルミホイールは、研磨剤を使った定期的な研磨作業が欠かせず、相応の時間と手間を要していました。しかし、Dura-Brightの特殊表面処理技術により、水洗いだけでも簡単に汚れが落ち、輝きを維持できることが導入の決め手のひとつとなりました。さらに、メンテナンス作業の負担軽減は、従業員の働きやすさと安全性の向上にも直結します。身体的な負担が減ることで、ドライバーの疲労軽減にもつながり、結果として運転の質の向上も期待できます。こうした総合的な観点から、同社はDura-Brightの本格導入を決定しました。

メンテナンス時間を大幅削減

Dura-Bright導入後は、水洗いや中性洗剤だけである程度汚れを効果的に除去することが可能になり、メンテナンスにかける時間が1台(総輪10~12輪)あたり3時間ほど短縮できました。車体と同じ要領で洗浄するだけでホイール本来の輝きを維持できるため、結果として日々の作業は“洗車レベル”にまで軽減され、従業員の負担も削減されました。

ディスクブレーキを採用している車両では、ホイールにブレーキダストが付着するという問題があります。ブレーキダストは金属粉などの微粒子を含んでおり、放置するとホイールに黒く固着してしまうため、頻繁な洗浄が不可欠です。同社でもブレーキダストの固着を防ぐため、丁寧なホイールメンテナンスが欠かせませんでしたが、Dura-Brightは従来のアルミホイールと異なり、水を含ませたスポンジを使って軽くふき取るだけで容易に汚れが除去でき、日常的なメンテナンス負担が大幅に軽減されました。

作業品質の平準化につながった

Dura-Brightの導入時には、「磨かずに水洗い」という運用ルールを従業員に周知し、スムーズな運用を実現しました。以前は、ホイール研磨作業の精度や熟練度により、仕上がりに差が出るケースもありましたが、研磨作業自体が不要になったことで作業品質のばらつきが解消され、Dura-Brightを装着したすべての車両が美しいホイールを維持できるようになりました。さらに、ドライバーからは作業時間の大幅な短縮と管理のしやすさが高く評価されており、「従来品のホイールよりもDura-Brightを装着してほしい」という声が寄せられています。

環境負荷軽減とコスト削減を両立

Dura-Brightの導入は、環境面でも大きな効果をもたらしています。メンテナンス作業における水の消費量が大幅に削減されるとともに、従来必要だった洗浄剤の使用頻度も最小限に抑えられるようになり、環境への負荷軽減と洗剤などの消耗品コストの削減を同時に実現しています。さらに、アルミホイールの軽量性により、積載重量の増加と燃費の向上が可能となります。燃料消費量の削減は、運送コストの低減だけでなく、CO2排出量の削減にも貢献します。

DURA-BRIGHT導入で実現する経営基盤強化

運送業において車両は、企業の安全意識や輸送品質管理に対する姿勢そのものを象徴する、「会社の顔」とも言うべき存在です。スチールホイールからアルミホイールへの転換は、現場の改善にとどまらず、経営基盤を強化する戦略的な選択です。こうした取り組みを支えるのがDura-Brightであり、従来のメンテナンス負担を大幅に軽減するだけでなく、燃費向上、積載効率改善、環境負荷低減といった多面的な効果をもたらします。法規制や人材確保の難しさが増すなかで、Dura-Brightの導入は持続可能な物流経営への確かな一歩です。





美野里運送倉庫株式会社

美野里運送倉庫株式会社は、茨城県小美玉
市を拠点とする総合物流企業です。戦略的
な物流体制の構築と効率的なテクノロジー
の導入により、顧客企業の多様なニーズに
応えています。


DURA-BRIGHT® WHEELS

高度な表面処理

DURA-BRIGHTの優位性 : ALCOA®WHEELS独自の特殊加工

Dura-Brightの表面処理はアルミニウムに浸透し、ホイールの表面を
形成することで防汚効果を長持ちさせ、メンテナンスの効率化を実現